簡単!Excelで数値を四捨五入・切り上げ切り捨て
Excel(エクセル)を使って数値の計算をしていると、「小数点以下を四捨五入したい」「端数だけ切り上げたい」「整数だけを取り出したい」など、数値の調整が必要になる場面が必ず出てきます。特に仕事での見積書作成、家計管理、データ分析などでは、計算結果をきれいに整えることが求められます。
しかし、Excelの四捨五入や切り捨て、切り上げに関する関数は名前が似ているものが多く、初心者にとっては「どれを使えばいいの?」と迷いやすい部分でもあります。
そこで本記事では、Excelで四捨五入・切り上げ・切り捨てを行う最も簡単な方法を、初心者でも分かりやすく丁寧に解説します。
ROUND、ROUNDDOWN、ROUNDUPなどの代表的な関数はもちろん、「端数処理の設定方法」「整数・小数の扱い」「セルへの数式の入力方法」まで、基礎からしっかり理解できる内容になっています。
Excelを毎日使う人はもちろん、これから覚えていきたい初心者にも役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
1. Excelで四捨五入・切り捨て・切り上げを行う基本の考え方

Excelで数値の端数処理を行う場合、「セルの表示形式」と「数式(関数)」の2つの方法があります。しかし、正しく数値を計算したい場合は「関数」を使うことが必須であることを最初に押さえておきましょう。
◆「表示形式」では計算結果は変わらない
セルの書式設定から数値の小数点以下の表示桁数を変更すると、見た目は四捨五入されているように見えます。しかし、実際のセルに入っている数値は四捨五入されません。
例)セルA1が「3.456」のとき
・小数点以下2桁の表示設定 → 3.46 と表示される
・しかし内部の計算値は「3.456」のまま
そのため、正確に「四捨五入・切り捨て・切り上げ」をしたい場合は、必ず関数(ROUND、ROUNDDOWN、ROUNDUP)を利用します。
◆Excelの端数処理で最も使う関数は3つ
Excelで端数処理をしたいときは、この3つを覚えれば十分です。
| 処理 | 関数 |
|---|---|
| 四捨五入 | ROUND |
| 切り捨て | ROUNDDOWN |
| 切り上げ | ROUNDUP |
これらの関数は、整数の処理、小数点の処理、端数単位の設定など、幅広い計算に対応しています。
2. 四捨五入をする方法|ROUND関数の基本

四捨五入が必要な場面は非常に多く、Excelでもよく利用される関数です。
ROUND関数の基本形
=ROUND(数値, 桁数)
「桁数」の考え方
-
0:整数に四捨五入
-
1:小数点第1位まで残す
-
-1:10の位で四捨五入
-
-2:100の位で四捨五入
例)=ROUND(3.456, 2) → 3.46
例)=ROUND(1234, -1) → 1230
小数点を四捨五入する例
-
小数第1位:
=ROUND(A1,1) -
小数第2位:
=ROUND(A1,2)
整数に丸めたい場合
最もよく使うのが「整数に丸める」処理です。
=ROUND(A1, 0)例)3.6 → 4
例)3.4 → 3
数値の端数単位で四捨五入する例
10円単位や100円単位で四捨五入したい場合もROUNDが使えます。
-
10円単位:
=ROUND(A1,-1) -
100円単位:
=ROUND(A1,-2)
見積書や請求書で金額を端数処理したいときに非常に便利です。
3. 切り捨てをする方法|ROUNDDOWN関数

「小数点以下を捨てたい」「整数だけ取り出したい」という場合は、ROUNDDOWN関数を使います。切り捨て(rounddown)は、常に「ゼロ方向(0に近づける方向)へ丸める」動作をします。
ROUNDDOWN関数の基本形
=ROUNDDOWN(数値, 桁数)
ROUNDと同じように、桁数でどこまで残すかを決められます。
小数点以下を切り捨てる
=ROUNDDOWN(A1, 0)
例)3.9 → 3
例)3.1 → 3
小数第1位まで残す例
=ROUNDDOWN(A1, 1)
例)3.49 → 3.4
例)3.45 → 3.4
整数部分だけ取り出す(よく使う例)
=ROUNDDOWN(A1, 0)
これはINT関数と似ていますが、ROUNDDOWNは負の数でも必ず「絶対値を小さくする方向」に丸めるため、安定した動作になります。
4. 切り上げをする方法|ROUNDUP関数

「端数を切り上げたい」「必ず大きい整数にしたい」という場合は、ROUNDUP関数を使います。
ROUNDUPは常に「上方向」に数値を丸めます。
ROUNDUP関数の基本形
=ROUNDUP(数値, 桁数)
小数を切り上げる例
=ROUNDUP(A1, 0)
例)3.1 → 4
例)3.9 → 4
小数第1位まで残す例
=ROUNDUP(A1, 1)
例)3.41 → 3.5
例)3.45 → 3.5
金額の端数を切り上げたいときに便利
10円単位、100円単位の切り上げもROUNDUPで行えます。
-
10円単位:
=ROUNDUP(A1,-1) -
100円単位:
=ROUNDUP(A1,-2)
例)1234 → 1240(10円単位で繰り上げ)
例)1234 → 1300(100円単位で繰り上げ)
5. 四捨五入・切り上げ・切り捨ての使い分けと実務での活用例

ここまでのROUND/ROUNDDOWN/ROUNDUPの違いを整理すると次のようになります。
| 処理 | 動き | 関数 |
|---|---|---|
| 四捨五入 | 小数を四捨五入して調整する | ROUND |
| 切り捨て | ゼロ方向(0に近づける方向)へ丸める | ROUNDDOWN |
| 切り上げ | 常に大きい方向へ丸める | ROUNDUP |
実務ではこの3つを使い分けることで、見積書・集計表・レポート作成が圧倒的に効率化されます。
◆見積書で金額の端数を整理したい
・100円未満の端数を切り捨てたい → =ROUNDDOWN(A1,-2)
・100円未満の端数を四捨五入 → =ROUND(A1,-2)
・100円未満の端数を切り上げ → =ROUNDUP(A1,-2)
◆単価×数量の計算結果を整数にしたい
・四捨五入して整数化 → =ROUND(A1,0)
数量計算ではROUNDが最も使われます。
◆データ分析で小数点をそろえたい
・小数第2位を切り捨て → =ROUNDDOWN(A1,2)
・小数第2位を四捨五入 → =ROUND(A1,2)
Excelで数値を揃える作業が劇的に効率化されます。
6. Excelで端数処理をミスしないためのポイントと設定のコツ

Excel初心者が間違えやすい「よくあるミス」や、「正しく計算するために押さえておくべき設定」をまとめました。
◆表示形式の丸めは計算値に影響しない
先述のとおり、「セルの表示形式で小数点以下を丸める」操作は、見た目が変わるだけで実際の数値は変わりません。
例)表示は 3.46 → 計算値は 3.456 のまま
正確な処理をしたいなら必ず関数を使って数式で丸めることが重要です。
◆関数は計算元のセルを適用する
間違った例:=ROUND(3.456,2)
これだと元データが変わったときに計算式が対応できません。
正しい例:=ROUND(A1,2)
これならセルA1を書き換えれば自動で計算し直されます。
◆マイナスの桁数を使うと大きな単位で丸められる
-1 → 10の位
-2 → 100の位
-3 → 1000の位
金額の端数処理、数量、売上など、実務で非常によく使うテクニックです。
まとめ
Excelで「四捨五入・切り捨て・切り上げ」を行う方法は、一見すると難しそうですが、実はROUND・ROUNDDOWN・ROUNDUPの3つを覚えるだけで十分です。
さらに、桁数の指定方法(正の数・0・負の数)を理解すれば、小数点・整数・10の位・100の位など、あらゆる端数処理に対応できます。
▼本記事の重要ポイント
-
表示形式では計算値は丸められない
-
正しく処理したいなら必ず「関数」で
-
四捨五入=ROUND
-
切り捨て=ROUNDDOWN
-
切り上げ=ROUNDUP
-
マイナスの桁数で大きな単位の端数処理が可能
-
見積書・請求書・分析など実務で大活躍
Excelで数値を扱う機会は仕事でもプライベートでも必ずあります。
今日紹介した関数や設定を覚えておけば、作業時間を短縮できるだけでなく、正確さも向上します。
ぜひこの機会に、Excelの四捨五入・切り捨て・切り上げをしっかりマスターして、日々の計算をもっと快適にしていきましょう。
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